引っ越し前日の夜

十何年ぶりのひとり暮らしになってから、もうすぐ2年目。

元夫と別れてから縁あってお付き合いを始めた彼氏は、一回り近く年下の元上司。

その彼氏とも、最後までは添い遂げられないだろうな、という現実的な問題に直面して

そろそろ地元に帰ることにした。

40代バツイチ。

転勤族の妻だったから、派遣でつないできた職歴は、短期であったり長期であったり、専門性のない事務職ばかり。

これから働く場所を探すとなると、やっぱり妥協も必要なのかな、と思いつつ

なんとかうまくどこかに滑り込めますように、と祈りつつ

引っ越し前夜、お手伝いにやってきた両親、実兄と共に

きっともう通えない行きつけの居酒屋で、にぎやかに祝杯をあげた。